智満寺本堂附本尊千手観音厨子

国指定文化財 建造物
智満寺本堂附本尊千手観音厨子
(ちまんじほんどうつけたりほんぞんせんじゅかんのんずし) 
昭和41年6月11日指定 智満寺 島田市千葉254

智満寺は、島田駅から北へ約7kmの千葉山にある天台宗の古刹です。寺伝によると、創建は奈良時代で、鑑真の法孫にあたる広智という高僧が草庵を結んだのが始まりといわれています。平安時代中期以降は、修験道の霊場である山岳寺院として栄えたと考えられ、その後は今川氏や徳川氏の信仰が厚く、諸堂の修理が行われています。特に徳川家康は、天正17(1589)年、現在の本堂の再建に着手し、翌年に完成したといわれています。本堂内の観音二十八部衆は、茶阿の局、天海僧正、島田の有力者、志太榛原地区の代官などが寄進しています。智満寺には本尊の千手観音のほか国指定の重要文化財をはじめ、県指定、市指定など多くの文化財が伝わっています。

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智満寺本堂  安土桃山時代

木造入母屋造流向拝付茅葺で、内部は中間で格子により内陣と外陣に仕切られています。杉材を用いた木割りは太く、豪放な手法は桃山文化の影響を受けているといわれます。


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附本尊千手観音厨子 安土桃山時代

本堂の内陣正面に安置されている本尊の厨子です。木造で、構造は入母屋三方造本瓦葺様、三手先斗拱、二重軒で、木割は細かいですが、蛙股等は桃山時代の様式も継承していると考えられます。外面は金箔を用いずに極彩色を施し、左右の両羽目は全体に薬草を浮き彫りにしてあります。



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